歯周病治療

口臭や歯が抜ける原因「歯周病」とは?

口臭や歯が抜ける原因「歯周病」とは?歯周病とは、歯周病菌が出す毒素によって炎症が起こり、進行すると顎の骨を溶かしてしまう病気です。そして顎の骨が溶けると、支えている歯がぐらつき、最後には抜け落ちてしまいます。
歯を失う原因としてもっとも多いのが、虫歯ではなく実はこの歯周病なのです。また、強い口臭の原因疾患としてもよく見られます。

歯周病の症状をチェックしてみましょう

歯周病の症状をチェックしてみましょう以下のような症状が認められる場合には、すでにある程度歯周病が進行している可能性がありますので、お早目にご相談ください。

お口全体の症状

  • 口臭
  • 起床時の口内のねばつき
  • 歯磨き時の出血

歯肉の症状

  • 腫れ
  • 退縮
  • 血、膿が出る

歯の症状

  • 歯が長くなったように見える
  • 食べ物がよく詰まる
  • 歯が痛いような気がしたが虫歯はないと言われた

歯周病は、ほとんど症状なく進行します。無症状の場合にも、定期的な歯科検診をおすすめします。

歯周病が引き起こす口臭

口臭の発生は、誰にでもある程度認められる生理現象の1つです。口臭があるから即病気だ、歯周病だということにはなりません。
ただ、歯周病を原因とした口臭の場合は、やや独特なにおいがします。しばしば、「卵が腐ったにおい」「生魚のにおい」「タマネギが腐ったにおい」と形容されます。これは、歯周病菌がつくりだす硫化水素やメチルメルカプタンといったガスに起因するにおいです。
上記のようなにおいが気になったときには歯周病を疑い、一度当院にご相談ください。

歯周病の進行は4段階

歯周病の進行は4段階

歯肉炎

歯との境目の歯茎に炎症が生じている状態です。
まだ顎の骨の吸収はありません。
歯磨きの際の出血などが見られます。

軽度歯周炎

炎症が顎の骨まで拡大している状態です。
歯茎の出血に加え、腫れ、赤み、独特な口臭などが見られます。

中等度歯周炎

歯周ポケットが深くなり、顎の骨が半分ほど吸収されている状態です。
歯茎の退縮、歯のぐらつきなどの症状が加わります。

重度歯周炎

歯周ポケットの深さがより深くなり、顎の骨が3分の2以上吸収されています。
歯の根が大きく露出するほど歯茎が退縮します。膿を伴う炎症、強い口臭などが見られます。
この状態になっても放置していると、最終的には歯の脱落に至ります。

歯周病の原因

歯周病は、増殖した歯周病菌が毒素を出し、炎症を起こすことによって発症します。
歯周病菌は、健康な状態でも口腔内に広く常在菌として存在していますが、歯磨きが行き届きにくい歯と歯茎の境目に付着する「プラーク」の中に多量に潜んでいますので、目に見えるという意味では、このプラークが原因と言えます。
プラークは、口をゆすぐ程度では落とすことができません。毎日の丁寧なセルフケアに加えて、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアが必要です。プロフェッショナルケアでは、プラークそのものと、プラークが付着しやすい歯石を除去します。

また、以下のような状態の方は歯周病が侵行しやすい状態にあります。

  • 糖尿病がある
  • 喫煙している
  • 歯ぎしり・食いしばりがある
  • 詰め物・被せ物・入れ歯・ブリッジが合っていない
  • 骨粗鬆症がある
  • 歯を失ったまま放置している
  • 口呼吸の癖がある
  • 妊娠中である

歯周病の治療方法と流れ

1検査・診断

検査・診断歯周ポケット検査、歯の動揺検査、レントゲン検査などを行い、診断します。

2TBI(ブラッシング指導)

歯科衛生士によるブラッシング指導を行います。毎日の歯磨きはメインテナンスの軸となります。

3歯周基本治療

歯周基本治療スケーリング・ルートプレーニングと呼ばれる方法で、歯の表面、歯周ポケットの浅いところのプラーク・歯石を除去します。この処置を、何度か通院しながら繰り返します。
加えて患者様には、歯科衛生士に指導を受けた正しいセルフケアをご自宅で実践していただきます。

4再検査

歯周基本治療の効果を確かめるため、再検査を行います。深い歯周ポケットが残っていると、歯周病の増悪に繋がるので、歯周外科治療を行うかどうかを判断します。

5歯周外科治療

歯周基本治療による効果が不十分な場合には、歯周外科治療を行います。
歯茎を切開し、歯の根の面にこびりついたプラーク・歯石を除去し、再付着しないように歯面を滑らかにします。また、歯槽骨の形を修正して歯周病の再発を防止したり、条件さえ合えば同時に歯周再生治療で骨を再生させることもできます。

6再検査

歯周外科治療の効果を確かめるため、再検査を行います。

7メインテナンス

歯周病治療を行なった後は、定期的なメインテナンスが必須です。メインテナンスでは、歯周検査、歯磨きの確認、虫歯のチェック、歯面の清掃などを行なっていきます。

歯周病治療に痛みはある?

炎症が強く現れている場合には、痛みを伴うことがあります。その場合は、局所麻酔をかけた上で治療をします。局所麻酔が効けば、基本的に治療に痛みはありません。
当院では、表面麻酔、電動注射器を用いた麻酔によって、麻酔そのものの痛みも軽減できるように努めています。

歯周病のリスクを下げる予防方法

歯周病の予防では、お口の中の歯周病菌をできるだけ減らすこと、つまりプラークを減らすことが大切になります。
プラークは、以下のような方法で減らすことができます。

お口の丁寧なセルフケア

お口の丁寧なセルフケア歯ブラシ、歯間ブラシまたはデンタルフロス、洗口剤を活用したセルフケアに努めましょう。
セルフケアの方法は、必ず歯科医院で指導を受けるようにしてください。

規則正しい食生活・生活習慣

歯周病の予防のためには、身体の免疫力を高めておくことも大切です。
栄養バランスの取れた食事、規則正しい生活リズム、十分な睡眠、適度な運動、ストレスの発散を意識しましょう。
また、できる限り禁煙しましょう。

定期検診・プロフェッショナルケアの受診

定期検診・プロフェッショナルケアの受診定期検診やプロフェッショナルケアなど、歯科医院で行う予防も欠かせません。
プロフェッショナルケアによって、セルフケアでは除去できなかったプラーク・歯石を落とすことができます。

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